個人事業時代に税務調査が入った実際です。税務調査の初日のことです。経験のないことで、これからどうなるんだとうと不安でいっぱいです。
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税務調査がおこなわれたのは引っ越し先の家(住宅の一部を仕事用の事務として使う)です。(この家を借りる際に大家さんに事務所としても使ってよいという許可をいただいています。)
調査は10時からということで、家で待っていると10時ぴったりに玄関チャイムがなりました。
あまりにもぴったりすぎて「え~!」となりました。
外で時間が来るまで待って時計を見てチャイムを押したのかな~?
調査に来られた方は40~50才くらいの男性の方です。登録証のようなカードを提示し、税務署から来ましたということが伝えられました。家にあがってもらいお茶を出しました。
昨晩ネットで税務調査の初日の午前中は雑談という記事が多数あったので、私たちの調査も雑談からかな?と思っていると、確かに雑談から始まりました。
雑談といっても、どんな仕事をしているかや実務の詳細などです。
そんな雑談中ちょっとあれっ?と気になることがありました。
※会話の表示は右が税務調査の人で、左が私です。
この家はどうされたんですか?
借りています
ああ、そうですか
大家さんに仕事で使ってもいいという許可をとっています
そうですか
ここまでは、普通の会話ですが、このあと別の雑談を少ししたあと以下のことがありました。
この家いいですね。
少し前に私も中古住宅を購入したんですよ~
???そ、そうですか?
「私も中古住宅を購入」って?
俺は中古住宅は購入していないよ。
借りているって言ったよね。
「私も」の「も」っておかしいよ。
人の話を聞いていないのかな~?
なんかチグハグな会話でした。
その後も雑談が続いたのですが、だんだんと仕事とは関係ない話が多くなり、忙しいのに本当の雑談はやめてもらいたいな~と思ったので、こちらから言うのも変かなと思いましたが「そろそろ始めてもらえますか」と言いました。
すると、またあの質問です。
この家はどうされましたか?
借りています
では賃貸契約書を見せて下さい
ここで、あの変な会話「私も中古住宅を買ったんですよ~」の意味が分かりました。
この家を借りていることを信じていなかったのです。
1年で減った1000万円の売上を、申告しないで、この家を買ったと思っていたのでしょう。
だから、私も~と言って、こちらが誘導に乗って、買ったというのを引き出そうとしていたのです。
その後、賃貸契約書を見せました。
「買ってね-よ。ほらこれが証拠だ!」と言ってやりたかったのです。(そんな勇気はありませんが)
もう、この時から「なんだこの調査は!?」です。
売上を隠したと疑われての調査なんだと気づきました。
疑われるってとても気分が悪いですね。さらに誘導尋問もとてもバカにされているようでガックリ悲しい気持ちになりました。
続きます。
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